三角 泰利 の日記
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王仁三郎の皇道経済② 神有公産
2019.12.20
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出口王仁三郎によると、皇道経済を実施の第1条件は私有財産制度の廃止にある。万物の創造主が天地祖神である以上、その真実の所有者も天地祖神である。全人類が、一切の私有財産をその造り主である天地祖神にお返ししなければならない。国有や公有ではない。万物は神有なのである。神有公産こそがミロクの世の根本だといっている。
地球は祖神の肉体であるから人間としては土地の領有権は絶対にない。例えば人体の表面に寄生する極微生物に人体占有の権能がないのと同様である。人間は神から土地を預かり神様に代りてこれを公平無私に使用する。うしはぐ(領有)ものは天地の神で、主治者はあくまでもしろしめす(経綸)であらねばならぬ。国土の占領、地所の独占等は根本から天則違反行為である。神政成就の暁には土地の私有独占はなくなる。
資本主義社会における国家発生の原動力は私有財産制にあった。その権力もまた私有財産制を基盤として強化された。原始共同体社会は同質平等の社会。それがこうした私有財産制によって破壊され、人類の社会は支配/被支配、搾取/被搾取の階級社会となり闘争の歴史となった。