三角 泰利 の日記
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「超古代日本語が地球共通語だった!」.8
2019.11.19
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超古代の文化中心地・日本から世界に文明が広がっていった
再び記紀の戻るが、その解釈を「神話」とだけしているのもいただけない。たとえば、「安心院一帯は昔、海が入り込んでいて、宇佐島であった。そこに天から3人の女神が降りて来られた。その女神の名前は、田心姫命(たごりひめのみこと)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)であった」と記す。この3女神は宗像3女神として海上交通の神様として信仰されているが、古代人にとって水平線の彼方は「天に接した場所」つまり「天は海の彼方」であったから、「3女神は海の彼方から来て、宇佐島に上陸した」と解釈される。そしてこれを裏づける物証もあるのだ!
記紀の記述どおり、大分県宇佐郡の安心院町には「3女神が石になられたのが、この3本の岩です」と伝承される、直径50センチ、長さ2メートルほどの円柱状の石がある。この石には線刻があるのだ。
この3女神石に刻まれた線刻は、どう見ても装飾ではない。そこで、これらを仮に文字と見るとしよう。文字であれば、それに近い形の文字から見つけて考察することも可能だろう。その文字で、古代のままに読めたら、そこに彫られた文字はその文字を持っていた文明のものか、その文明になんらかの関係がある民族のものということになる。これまで世界中で発見されている文字を探すと、あった!
いまから約6000年前に、現在のイランやイラクあたりを流れるチグリス・ユーフラテスの2つの川に囲まれた地域に栄え、「世界最初の文字文明を持った国王」とされるシュメールが初期に使っていた古拙文字や楔形文字、シナイ半島の古代人が使ったシナイ文字、その後地中海沿岸のフェニキア文字を組み合わせたもののようである。そこでその文字の組み合わせ表を用い暗号解読にようにして読むと、「雨を我らにと祈る」「大地の男神グブ」「大地に女神キ」「大気や水の神エンリル」などと読めたのである。
ということは、シュメール古拙文字や楔形文字、シナイ文字などセム系文字とされる文字文化を持った中近東の民族が大分県宇佐地方に来ていたことを示唆する。あるいは逆に、「日本は超古代の文明の中心であり、日本に生まれた文明が世界に伝搬していった」とも考えられるのである。実際、これもあとにふれるフランスのペトログラフ研究者などでは、このような見方を示唆している。