三角 泰利 の日記
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「超古代日本語が地球共通語だった!」.4
2019.11.15
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常識を働かせればすぐわかる「まったくの間違いだった従来の古代史観」
ここではただ、日本の国家成立の起源を含む従来の古代史観や、超古代は野蛮な未開社会とする見方はみな間違っていた、とだけ言っておこう。
たとえば、西日本、ことに彦島のある山口県から北九州にかけての一帯は、西晋の陳寿(生年不詳~297)が撰した『三国志・魏志東夷伝倭人条』(通常『魏志倭人伝』)に出て来る邪馬台国を例にとってみても、早くから開けていた地方であった。しかし「『倭人伝』は初期日本のことについて記された貴重な文献ではあるが、中国で書かれたものであり、日本の考古学や国語学、史学、民俗学などのあらゆる学問の成果からみても、文字を持たない日本人自身が書き残した文献は奈良時代の『古事記』『日本書紀』までまったくないとされる。
単純に考えてもおかしなことではないか。「日本にはまだ文字がなかった」のに、『魏志倭人伝』にある卑弥呼は、どうして30もの国を治めたり、中国との国交ができたのだろうか。もちろん『魏志倭人伝』の冒頭に「漢時有朝見者、今使訳所通30国」(漢の時代に挨拶にやって来た者がいた。倭国は使者や通訳で行き来ができるところは30国ある)と書いているように、漢字や漢語を自由に使える人々が相当数いたわけである。卑弥呼は魏に使者を送り、魏の王朝からも「魏の国王に親しく使者を送っている卑弥呼を倭の国王と認め、その証拠とするための金の印章などを与える」という文章を送ってきている。
日本の首相が変わるたびにアメリカのホワイトハウスに出頭して大統領と会見し、“お土産”をもらってくるのと同じようなことを邪馬台国の時代にもしていたのである。首相が英語を使えなくても、通訳や外務省の役人がうまく補佐するようなものだ。だからといって首相は日本語を使えないわけではない。確実に存在している日本語で、48都道府県を治めている。