三角 泰利 | 日記 | 安部芳裕「金融のしくみは…」.22

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三角 泰利 の日記

安部芳裕「金融のしくみは…」.22

2019.10.11

地方から中央へのお金の転移
ここまで銀行による貨幣システムの問題点を見てきましたが、私は何も銀行員がみんな悪いと言っているわけではあっりません。おそらく銀行に勤めている方は、真面目で勤勉な方がほとんどでしょう。問題はシステムなのです。
銀行は利潤目的の機関であり、決して国民を守るために設けられた機関ではありません。銀行のシステムを通した、地方から中央へのお金の転移について見ていきましょう。地方で、企業や商店、あるいは個人が一生懸命働いて稼いだお金は、銀行の支店に預けられます。
この預金は各支店から中央の本店に流れてゆき、本店は安全・確実に資金を増やすために、大企業や多国籍企業に貸し付けたり、あるいはヘッジ・ファンドなどで運用したりします。
そこで得られた利益の一部は預金者にわずかな利子として還元されますが、地方の企業に投資されることは、あまりありません。
しかたなく政府が再配分機能を発揮して、地方交付税や公共事業という形で地方にお金を流します。本来なら、その資金は税収から捻出するものですが、現在その余裕はなく、国債を発行して、その原資としています。
こうして地方へ流したお金も、やはり銀行の支店に預けられ、同じような経緯をたどって、大企業や多国籍企業、投資家を太らせ、地方を痩せ衰えさせる結果となります。
こうして見てきたとおり、現在起きている多くの問題は、ほとんどが貨幣システムに起因していることを理解いただけると思います。
アインシュタインは「問題は、その問題を引き起こした考え方と同じ考え方をしているうちは解けない」という有名な言葉を残しています。
つまり、このシステムに手を付けない限り、自民党だろうが民主党だろうが、誰が政権を取っても、何をやっても状況は変わりません。問題を解決するには、まったく違う発想をする必要があります。

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