三角 泰利 | 日記 | 安部芳裕「金融のしくみは…」.20

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三角 泰利 の日記

安部芳裕「金融のしくみは…」.20

2019.10.09

現在のお金のシステムでは破綻は不可能
利子はバーチャルな数字であって、実体のないお金です。利子分のお金は、椅子取りゲームのように、誰かから奪わなければ支払えません。だから、椅子を巡って激しい競争が行われます。
そして、全体を見れば貸出し金額より返済金額の方が大きい。借金を完済しようと思えば、さらに新たな借金をしないとできない仕組みになっています。これを「無限の借金ループ」と呼びます。
フォード自動車の創業者ヘンリー・フォードは」「金融業者たちの目的は、消滅不可能な債務の創造による世界支配である」と語っています。
どんな事業を行うにも、まずは資本の調達が必要です。
株や社債を発行したり、金融機関から借り入れたり等の方法がありますが、これらのお金には必ず利子が付きます。
この利子を誰が支払っているかと言えば、直接的にはお金を借りた事業者ですが、実際には利子や配当も経費として価格が含まれるので、間接的に私たち消費者の誰もが負担しているのです。ドイツで行われた調査では、商品やサービス価格の25~35%は、利子ないし資本部分ということでした。
例えば、10万円借りて元本の10万円のみ返せばよいのなら、経済は均衡を保ったまま、お金と、その反対方向に財やサービスが循環するだけですが、10万円借りて元本+利子で11万円返さなければならないとなると、1万円分売り上げを増やさなければならない。つまり経済成長しなければならなくなります。利子の返済によって経済成長が強制されると言ってよいかと思います。
さらに、このシステムでは利子率を上回る収益を出せる事業にしか投資できないという問題があります。しかし、必要な事業が必ずしも収益をだせるわけではありません。収益は出ないけど私たちにとって必要な事業というのはたくさんありますが、銀行家が通常そういう事業に投資することはありません。
また地球は有限です。
私たちの経済活動というのは、地球という閉鎖空間の中で行われ、その地球自体が持つ生産能力および浄化能力の範囲内でしか持続的におこなうことはできません。この資源循環を超えて経済活動を続ければ、環境的破滅に行き着きます。
つまり、今の貨幣システムでは、経済的な破綻か環境的な破壊か、どちらかという選択肢しかありません。

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