三角 泰利 の日記
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安部芳裕「金融のしくみは…」.15
2019.10.04
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金本位制の崩壊
米国は、金の準備量をはるかに超えたドルを発行して世界中にばら撒いたため、金との交換を保証できなくなりました。そして1971年、当時の大統領ニクソンが、ニクソン・ショックといわれるドルと金の交換停止を発表します。これにより金為替本位制は崩壊します。お金はこれまでの兌換券から不換券へと転換しました。込金の裏付けとなるものが何もなくなったのです。金という物的制限を失ったお金の発行量は際限なく膨れ上がり、金融市場はまるで糸の切れた凧のような不安定なものとなった行きます。