三角 泰利 の日記
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安部芳裕「金融のしくみは…」.06
2019.09.25
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劣化しにくい金属貨幣
やがて鉱山の発掘技術が発達してくると、金や銀などの貴金属がお金として使われるようになります。これも稀少性に基づいたお金です。非常に珍しく、人気があったので、交換の媒介物として成立したわけです。
金属には、お金として非常に優れた性質がありました。それは、品質が劣化せず、長い時間経っても価値が変わらないので、お金に「価値の貯蔵手段」という機能が加わります。
ただ、この頃は金属そのものがお金として使われたので、取引のたびに重さを量ったり、純度を調べたりする必要がありました。本当にこの金属は純金なのか?何か違う金属が混ざっているのではないだろうか?という点で、品質に不安があったわけです。