三角 泰利 の日記
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安部芳裕「金融のしくみは…」.05
2019.09.24
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希少性に基づいた貝殻貨幣
次に世界的に使われたお金は、貝殻のお金です。
タカラ貝などのキレイで粒の揃った貝殻は非常に珍しく、アクセサリーとして使われ人気がありました。なぜ貝殻がお金として使われたかといえば、それはその稀少性に基づいています。非常に珍しく、人気があった。だから誰も欲しがった。誰もが欲しがるから「交換の媒介物」として成立したわけです。
しかし、希少性に基づくということは十分な数がないということです。例えば、交換する品物がたくさんあっても、その媒介物がすくなければ充分な交換がおこなえなくなります。さらに、数少ない交換の媒介物を巡って競争が促進されることになります。